いつか、また会えるかな・・・・


そう思ったのはあの事件が終わった頃・・・


あなたを憧れの人から


最愛の人に変えてしまったの・・・


















あれから半年・・・・


年も明けてもうすぐ春が訪れようとしていた


あのLiveの日以来、涼平君とはちょくちょく連絡をとっていて

ダンスの事、友人関係の事などの相談相手になってもらっていた。


恋愛相談は・・・・・・・まぁ、スルーって事で・・w笑









――――チャン、チャチャチャ、チャララララ〜♪♪



机に置いてある携帯が鳴っている。この着メロは・・・


『あ、涼平君からだ〜!!』


――ピッ


『はい、もしも―し??』


「あ、〜♪今、忙しかった??」


この声を聞くと心が癒される・・・

今は声しか聞けないけど、「いつか会いたい。」いつもそう思ってる

まぁ、こうやって話せてるのもラッキーなんだけどね


『ううん、全然暇してたよ。涼平君こそ、こんな時間に電話してくるなんて珍しいねー。』


お互い忙しいから電話するのは、いつも深夜。

それで朝まで話してる・・・ってゆー・・ww


「今は暇なんだー、空き時間だから。」


『空き時間??そう言えばこの間、新曲のPVがあるとか言ってなかった??』


「うん。今、ちょうど撮影中ーー(笑)」


『はッ!!撮影中に電話しててイイの??怒られちゃうよーー!?』


「いいの、いいの!!今ね、慶太がソロで撮ってるからさーー。俺と龍一君なんて暇でヒマで・・・w」


『じゃぁ、龍一君と人生について語り合ってくればよかったのにーw笑』


「それはもう昨日語ったからッ(笑)」


『語ったんだ??!笑)
 んで、今回のPVはどんな感じなの〜??w-inds.ファンとして気になるじゃんw』


「あ、そうそう、PVで思い出した!!あのさ、PVに出てみない??」


「えぇーー??!!何言ってんの!!前回みたく、Liveみたいに上手くいかないよ;;」


またまたこの人は突然に・・・・

「PV出てみない?」なんて軽くいえるなんて・・・(汗)

ダンスを認めてくれてる事は嬉しい事。でもあのLiveの後、身元がバレそうになって

誤解を解くのに大変だったんだから・・・。

もう男装なんてこりごりだ・・・;;


『今回はちょっと・・・』


断ろうとした瞬間、いつものおきらくトーンで話をさえぎられた。


「大丈夫だって!!今回はバックダンサーじゃなくて、俺たちの周りに居る観客だから!!
 あ、もうスタッフにも言ってあるし、パスもチケも送ってるから♪」


『えーーー?!また勝手な事しちゃって・・・』


「じゃぁ、俺今から撮影だから!!現場で会おうね♪」


――ガチャッ。  プー  プー プー


また勝手にやってくれたよ、この人は・・・

そう言えば、先週何か言ってたな・・・

―――――――

「いつかPVとかにバックダンサーで出てみたいんだよね♪」

「へぇー。そんなのに興味あるんだ??」

「うん。そりゃぁ、ダンスやってる者としてはそーゆーの出たいよ!」

「ふぅーん。いつか出れるんじゃね??」

「出れるとイイなッ☆」

「あぁ。出れるさ♪近いうちに・・・」

「ん??そう??だといいけどね〜」


――――――


あぁ。この事だったのか・・・wあの時の怪しげな言葉は・・・(笑)

まさか、こんな形で夢が叶うとは・・・ww

嬉しいけど、突然すぎてちょっと放心状態・・・



「一応、お母さんに言っとくか・・・」


そう思いリビングに行き、お母さんに事情を説明した。

お母さんも前回の件で慣れたのか、案外あっさりしていた







2日後―――

半年前のように、小包が届けられ中にはパスと航空チケットが入っていた。

チケットの日にちは明後日・・・・


急いで荷物をまとめた。