検査入院と言われ、1ヶ月の月日が流れた
あの日から毎日、お兄ちゃんとお母さんが病室に来てくれてる
お母さんも少しやつれて、痩せたみたいだ・・・・・
『ねぇ、お母さん、まだ検査終わらないの・・・??』
「長引いちゃってるみたいね・・・・もう少しガマンして・・・??」
『ん・・・私なら大丈夫だから、お母さんもちゃんと寝てね??』
母は「お母さんも大丈夫ょ。」っと少し笑いながら言い、花瓶の水を換えに行った。
それから少しずつ同じ病棟に友達ができるようになった。
でも、みんなは良くなり退院していき、また一人ぼっち
そんな日々が5年も続いた・・・・・
「ッ♪♪遊びに来たよ!!」
『ーー!!毎週、毎週来てくれてごめんねェ・・・』
入院して5回目の春。
担当の医師からは「原因不明の心臓病。」と、検査結果が告げられてた
「いつ、発作が起きるか分からないから―――――」
そう言われ、あの日からずっと病院生活を送っている
「イイんだよ♪ゎ私の大切な友達なんだから!!」
『ありがとッ!同じ病棟の子もみんな退院しちゃってさぁ・・・』
「そっか・・・。あッ!!それよりね、今日は聞いて欲しいCDがあってさ・・・!!」
『なになに??聞きたい♪』
「このグループ知ってる??w-inds.って言うんだけど・・・・」
はCDデッキにCDを入れながら言う。
そして、デッキから流れたのは、綺麗なメロディと透き通ったハートンボイスの女の子の声だった
『うわッ!!この子、声高ーい!!w-inds.って言うんだぁ♪』
「そう!先週デビューしたばっかりなんだって!」
『へぇー。どんな女の子なんだろ・・・・??』
「はッ?w-inds.は男の子3人組ユニットだよ!ほらっ。」
はジャケットを見せてくれた。3人は確かに男の子・・・・
いや、男の子に見えないかもしれない。3人とも綺麗な顔立ちをしていて、女の子って言っても
違和感は無かった・・・・
「この人達イイでしょ〜〜!!私すっかりファンになっちゃった☆」
『うんッ!私もイイと思うよ♪綺麗な歌声だし・・・♪』
がファンになるんだったら私もファンになろうかな・・・
なによりもにおいていかれたくなかった。
入院生活を送ってることでさえ、みんなの流行についていけてないのに・・・・
最初は、そんな程度のキモチだった。
だから、w-inds.が新曲を出すたびに、2人で曲を聴いた。
w-inds.が雑誌に出れば2人で騒ぎながらページをめくった。
毎日が楽しかった・・・・・
でも、そんな程度のキモチは長くは続かない・・・・
は途中で冷めきってしまい、「ファンを辞めた。」と本人の口から聞いた
それからw-inds.の曲は聴かなくなり、また平凡な毎日がやってくる
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